兄弟喧嘩が発端で行方不明、本人の意思なので人探しせず

私の父は4人兄弟と聞いて育ってきました。もちろん現在も叔父は3人いますし、何も疑問に思いませんでした。私が社会人になったときにあるとき、兄の口から不思議なことを言われました。父にはもう一人お兄さんがいたって知ってたか、と言うのです。

もちろん初耳でしたし、もしかしたら病気か何かで既に亡くなっているのかと思いました。しかし、兄が言うには今もどこかで生きているそうです。兄はどうやら、大きい従兄弟のお兄さんから噂のように聞いたらしいのですが、それが本当らしいということでした。父に直接聞くのも、何か躊躇われたので私は母にこっそりと聞いてみたのです。すると、母は事情を知っていました。

母の話からすると、どうやら父は実は5人兄弟だったそうです。上から二番目のお兄さんと、おじいちゃんの相性が良くなかったらしく、しょっちゅう喧嘩をしていたそうです。そしてそのお兄さんが高校を卒業したのと同時に姿を消して家でをしたと言うのです。

おばあちゃんは必死に人探したらしいのですが、当時は携帯なども持っていませんし、結局どこにいったか音信不通のまま今に至るそうです。父の話では現在は千葉の辺りにいるのはわかっているようですが、もう縁が切れたようなものだと言ってそれ以降父は4人兄弟と言っていたのです。

母からもこれ以上はもう詮索しないように、と注意されたのでこの話はこれで終わりとなりました。私にはまだ見たことがない叔父がもう一人、今もどこかで暮らしている事実を知って、家族でもまだ知らないことがあることへの驚きとショックが今も私の心に残っています。